コラム

公開日 2025.09.18 更新日 2025.09.25

ラブドールにメイクをするために必要な道具は?具体的なやり方も紹介!

ラブドールは、鑑賞目的で購入する人も多く、日々のケアだけでなくメイクも大切なポイントです。

しかし、人間用の化粧品をそのまま使うと素材を傷めたり、不自然な仕上がりになったりすることがあります。

 

特にTPEやシリコンなどの素材はデリケートで、誤った方法やアイテム選びは劣化の原因にもなります。

 

この記事では、素材に優しく自然で長持ちするラブドールのメイク方法をまとめました。

アイラインやリップ、チークなどのパーツ別のコツから、失敗時の修正法まで幅広く紹介します。

関連記事:ラブドールとは?種類や平均相場を徹底解説!

ラブドールのメイクに必要な道具

ラブドールにメイクをする際、さまざまな道具が必要になります。

それぞれまとめると、以下のとおりです。

 

ラブドールのメイクで必要な道具

  • メイクブラシ・アイシャドウチップ
  • パウダータイプのアイシャドウ・チーク
  • つけまつげ
  • クレンジング

 

TPEやシリコンは摩擦に弱いため、人間用でも毛質がやわらかいものを選びましょう。

そのほか、リップ用のブラシ、細部を描きやすいアイライナーブラシも用意すると、自然な表情を作りやすくなります。

 

つけまつげを使う場合は、低刺激で剥がしやすいラテックスフリーの接着剤が安心です。

また、仕上がりを長持ちさせたい場合はフェイスパウダーやセッティングスプレーが効果的ですが、成分にシリコンやオイルが多く含まれないものを選び、パッチテストを行うと安心です。

 

クレンジング用には、アルコールや強い界面活性剤を含まないメイク落としやぬるま湯、やわらかいクロスを準備しましょう。

これらの道具を揃えておくことで、メイクの仕上がりや持ちに大きな差が出ます。

 

ラブドールのメイクですること

ラブドールをメイクする際は、部位によってすることが異なります。主に目周辺をメイクしますが、実際のやり方は文章だけでは分かりづらい場合もあります。

そこで、分かりやすいメイク方法の動画を以下にご紹介します。

 

参照元(Yuhoshiメイク様):【ラブドール化粧】難しくないのリアルさを持つTPEメイク!家の古いTpeは捨てないで!

 

動画では具体的な手順や使用する道具の使い方を説明していますので、こちらを参考にしながら解説いたします。

ラブドールに化粧をしようと思っている人は参考にしてください。

 

アイライン

参照元:Yuhoshiメイク様

ラブドールのアイラインは、目元の印象を大きく左右する重要なポイントです。

自然で立体感のある目元を作るためには、ペンシルタイプまたはパウダータイプのアイライナーがおすすめです。

 

リキッドタイプは発色が強く長持ちしますが、TPEやシリコンへの色移りリスクが高く、落とす際に摩擦をかけやすいため使用しないほうが無難です。

 

ラインを引く際は、筆先やペン先が硬すぎないものを選び、目尻から中央、中央から目頭へと2回に分けて描くと、失敗が少なくなります。

特に初心者は、いきなり濃く描かず、薄く少しずつ重ねることで調整が容易になります。

 

また、ラインを引いた後に綿棒で軽くぼかすと、より自然な仕上がりになるでしょう。

落とす際は、低刺激のクレンジングやぬるま湯で湿らせた柔らかい布を使い、こすらず優しく拭き取ることが大切です。

参照元:Yuhoshiメイク様

 

ラブドールの眉は、表情の雰囲気や性格を決める要素でもあります。

自然な眉を描くためには、パウダータイプのアイブロウや柔らかいペンシルを使用します。

 

TPEやシリコンは摩擦で削れやすく、色がにじむこともあるため、軽いタッチで描くことが重要です。

 

最初に眉山と眉尻の位置を決め、ガイドラインを薄く描いてから中を埋めるようにすると左右差が減ります。

カラーは髪色やアイカラーに合わせると全体の調和が取れます。

 

また、描き終えた後に透明なフェイスパウダーを軽くのせると、色持ちがよくなるのでおすすめです。

失敗した場合は、油分の少ないメイク落としを綿棒に含ませて、修正したい部分だけを優しく拭き取るときれいに直せます。

シェーディング

参照元:Yuhoshiメイク様

 

シェーディングは、ラブドールの顔に立体感と自然な陰影を与える重要な工程です。

 

使うのはパウダータイプのシェーディングカラーが基本で、ブラシは柔らかい毛先のものを選びます。

頬骨の下やフェイスライン、鼻筋の両脇などに軽く色をのせることで、小顔効果や鼻筋の通った印象を演出できます。

 

特に撮影やコスプレ用のメイクでは、陰影をやや強めに入れると写真映えするのでおすすめです。

 

ただし、濃く入れすぎると不自然になるため、少量ずつ重ねるのがポイントです。

パウダーの色は肌色より2〜3トーン暗い程度が自然で、広げるときは外側に向かってぼかします。

 

落とす際は、ぬるま湯や低刺激のクレンジングを使い、色が肌に残らないよう丁寧にオフしましょう。

チーク

参照元:Yuhoshiメイク様

 

チークは血色感を与え、ラブドールに健康的で可愛らしい印象をプラスします。

パウダータイプが素材への負担が少なくおすすめで、淡いピンクやコーラル系が自然な仕上がりになります。

 

ブラシは柔らかく、肌に当たる感触が優しいものを選びましょう。

 

頬の高い位置からこめかみに向けてふんわりと色をのせると、ナチュラルな立体感が生まれます。

また、撮影用などで可愛らしさを強調したい場合は、少し丸く入れると幼さや愛嬌が出ます。

 

濃くなりすぎた場合は、フェイスパウダーを重ねて色を和らげると調整が可能です。

クレンジングの際はこすらず、やわらかい布やスポンジで優しく拭き取るようにしましょう。

まつ毛

まつ毛は目元の印象を大きく変えるパーツで、存在感や可愛らしさを演出します。

ラブドールにはつけまつげを使うのが一般的で、軽く柔らかい毛質のものを選ぶと自然です。

 

接着剤は低刺激で、ラテックスフリータイプが安心です。

 

装着時は、つけまつげの長さを目幅に合わせてカットし、根元に薄く接着剤を塗ってから数秒待って装着すると安定します。

目尻側をやや長めにするとセクシーな印象に、中央を強調すると可愛らしい印象になります。

 

外す際は、接着剤をぬるま湯や専用リムーバーで柔らかくしてから優しく取り外すことで、素材を傷めません。

まつ毛は繰り返し使えるため、使用後は接着剤を取り除き、形を整えて保管すると長持ちします。

ラブドールのメイクを購入できる場所

ラブドールのメイク道具は、大きく分けて実店舗とネットの2つで購入できます。

 

店舗では実物を手に取れるメリットがありますが、品揃えや購入時の心理的ハードルが課題です。

一方、ネットでは種類が豊富で、TPEやシリコン素材に対応した製品を探しやすく、自宅まで届けてもらえる利便性があります。

 

特に初心者や人目を気にする方には、ネット購入が安心でおすすめです。

店舗で購入する

店舗でラブドールのメイク道具を購入する場合、実物を直接確認できるため、質感や色合いを確かめながら選べるメリットがあります。

 

特にブラシやスポンジ、パウダーなどは、手触りや粒子の細かさを確認できる点が利点です。

また、専門スタッフがいる店舗では、素材に適した商品や使い方を直接相談できる場合もあります。

 

ただし、ラブドール専用のメイク用品を置いている店舗は限られており、多くの場合人間用の化粧品を購入することになります。

さらに、対面での購入は周囲の目が気になったり、購入に心理的な抵抗を感じたりする人も少なくありません。

 

品揃えも店舗によって差が大きく、欲しい商品が見つからないこともあります。

こうした理由から、初めて購入する方や特定のブランド・製品を探している場合は、店舗よりもネット購入の方がおすすめです。

ネットで購入する

ネットショップでラブドールのメイク道具を購入する最大のメリットは、品揃えの豊富さと手軽さです。

 

TPEやシリコン素材に対応した製品をキーワードで検索すれば、全国の販売店や専門ショップから比較して選べます。

また、レビューや商品説明で使い心地や耐久性を事前に確認できるため、失敗しにくいのも魅力です。

 

また、ドール専用のメイク道具がなくても、Amazonなどで人間用のメイクを購入できる点もメリットです。

 

そのほか、人目を気にせず自宅から注文でき、配送も梱包が目立たない形で行われる場合が多く、プライバシー面でも安心できます。

 

さらに、店舗では手に入りにくい海外製品や専門メーカーの道具も入手可能です。

そのため、初心者が初めてメイク道具を揃えるなら、ネット購入が効率的でおすすめです。

ラブドールにメイクをする際の注意点

ラブドールにメイクをする際は、いくつか注意点があります。

メイクをする前に、以下の注意点を把握しておきましょう。

 

ラブドールにメイクをする際の注意点

  • リキッドタイプは使わない
  • 使用後は必ずメイク落としをする

 

ドールを傷めないためにも、正しいメイク方法を把握しておくことが大切です。

リキッドタイプは使わない

ラブドールのメイクにおいて、リキッドタイプの化粧品は基本的に使用を避けるべきです。

 

リキッドタイプは発色が鮮やかで持ちが良い反面、TPEやシリコン素材に色素が浸透しやすく、一度色移りすると落とすのが非常に困難になります。

また、クレンジングの際に強い摩擦や溶剤を使う必要があり、素材の表面を傷めるリスクが高まります。

 

特にアイライナーやリップなどにリキッドを使用すると、色素沈着や表面の劣化が進みやすく、長期的な美観に影響することも。

安全にメイクを楽しむためには、パウダータイプやペンシルタイプを選び、必要に応じて色を重ねて発色を調整する方法が最適です。

 

どうしてもリキッドのような濃い発色を再現したい場合は、一時的な撮影目的に限定し、使用後は速やかに落とすことを心掛けましょう。

使用後は必ずメイク落としをする

ラブドールのメイクを長く楽しむためには、使用後に必ずメイクを落とす習慣を持つことが大切です。

 

化粧品をつけたまま長期間放置すると、色素が素材に染み込み、落とせなくなる色移りの原因となります。

また、メイク残りは埃や皮脂(人が触れた際の付着分)と混ざり、汚れや変色を引き起こすこともあります。

 

特にチークやアイシャドウなど粉状の化粧品は一見無害に見えますが、長時間付着したままだと細かい粒子が素材表面に入り込み、質感や色味を変えてしまうことも。

 

使用後は、低刺激でオイル分の少ないメイク落としやぬるま湯を使い、やわらかいクロスやスポンジで優しく拭き取りましょう。

このひと手間を習慣化することで、素材の劣化を防ぎ、常にきれいな状態でラブドールを保てます。

補足:クレンジングの方法

ラブドールのクレンジングは、人間用の方法とは異なり、素材を傷めないことを最優先にしましょう。

 

まず、低刺激でアルコールフリー、オイル分が少ないクレンジングを用意します。

ぬるま湯でメイク部分を軽く湿らせ、クレンジングをやわらかい布やコットンに含ませて、こすらず押し当てるようにして化粧を浮かせます。

 

色が浮いたら、別の清潔な布で優しく拭き取り、最後にぬるま湯で軽くすすぎましょう。

 

目やまつ毛部分は特にデリケートなので、綿棒を使ってピンポイントで落とすと安全です。

落とし終わったら、やわらかいタオルで水分をしっかり拭き取り、必要に応じて表面にパウダーを軽くまぶして保護します。

 

これらを意識すると、ラブドールを清潔な状態に保てるほか、日によってメイクを変えられるのでおすすめです。

ラブドールには既にメイクされているものもある

等身大ラブドールの多くは、出荷時点でメーカーによる基本的なメイクがされています。

 

この初期メイクは、ドールのデザインやコンセプトに合わせてプロが仕上げており、購入してすぐに美しい状態で楽しめるのが魅力です。

特にアイラインやアイシャドウ、リップカラーは自然でバランスが取れており、初心者でも扱いやすい仕様になっています。

 

スッピンでも可愛い状態ですが、そこにプラスしたい場合は、独自でメイクをするような形です。

また、自分好みの雰囲気にアレンジしたい場合や、撮影・コスプレ用に特別な仕上げをしたい場合には、追加のメイクが必要になります。

 

初期メイクを活かしつつ上から重ねる方法や、一度メイクを落として全体をやり直す方法など、アレンジの自由度は高いです。

事前にどの程度のメイクが施されているのか、購入時に確認しておくと安心です。

関連記事:自分に合ったラブドールの選び方!価格や質感を徹底比較!

まとめ

ラブドールのメイクは、安全な道具選びと正しい手順を守ることで、美しさと素材の寿命を両立できます。

初期メイクがある場合も、自分好みにアレンジすることで愛着が深まり、撮影や日常の鑑賞がさらに楽しくなります。

 

素材への負担を減らしながら長く楽しむため、注意点やクレンジング方法を守り、計画的にメイクを行いましょう。

この記事の監修者

伊藤 仁哉Jinya Ito

株式会社RIM′S(R DOLL)
代表取締役
運営責任者

<略歴>

2020年ラブドール専門販売店「R DOLL」を設立。
ラブドールの販売店を運営し6年、6000体以上のラブドール販売を行なってきた。
2024年1月KBC九州朝日放送「バラエティのB」にて、ラブドールの現地査定役として番組に出演

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