コラム

ラブドールは高額で種類も多いため、初めての購入では選び方に悩む人が少なくありません。
実際、購入する際は素材やサイズ、価格帯などを把握する必要があります。
そのほか、目的やショップ選びなども重要です。
この記事では、初心者が失敗せずにラブドールを選ぶための基準や判断ポイントを、項目別に詳しく解説します。
ラブドールの購入を検討している人は、参考にしてください。
ラブドールは、選び方を把握しておくと、購入を決断しやすくなります。
具体的な選び方は、以下のとおりです。
【ラブドールの選び方】
フルシリコン製のラブドールは、8~10万円程度で購入できるものもあります。
決して安くない買い物なので、選び方を把握したうえで慎重に検討しましょう。
ラブドールを選ぶ際は、最初に購入目的を明確にすることが重要です。
一般的には、以下のような目的があります。
【ラブドール購入の目的】
このように、何を求めるのかによって、選ぶべきモデルや機能が変わってきます。
たとえば、リアルな感触や柔らかさを重視するならTPE素材、見た目の美しさや造形の精巧さを求めるならシリコン素材が適しています。
また、部屋に置いて日常的に接したい人は、サイズや顔立ちなど、生活空間との相性も考慮しましょう。
使用頻度や目的を明確にすることで、不要な機能にコストをかけず、自分に合った一体を見つけやすくなります。
目的が曖昧なまま選ぶと、後悔につながる可能性があるため、最初に用途をはっきりさせることが失敗を防ぐポイントです。
ラブドールを選ぶうえで、素材と内部構造は重要な判断基準の一つです。
主に使用される素材はTPE(熱可塑性エラストマー)とシリコンで、それぞれに特性と価格差があります。
それぞれ、各項目で比較表を作成しました。
| プロジェクト | TPE | シリコン |
| 価格帯(新品相場) | 65,000~150,000円 | 150,000~290,000円 |
| 価格帯(中古相場) | 15,000~79,800円 | 79,800~150,000円 |
| 耐久性 | シリコンよりやや劣るが十分な強度
傷つきやすい |
非常に丈夫で長持ち
摩擦・熱・湿気にも強い |
| 材料 | 熱可塑性エラストマー(SEBSベース) | シリコーンゴム(高密度) |
| 柔らかさ | 非常に柔らかく弾力性が高い
プニプニ感 |
TPEより硬めだが、しっとり滑らか |
| 肌 | ネットリとしたリアルな肌感
ややゴム臭あり |
滑らかでツヤがあり、リアルな質感
無臭 |
| メンテナンス | 多孔質で汚れや臭いがつきやすい
手入れが必要 |
非多孔質で汚れにくく、清掃しやすい |
| リアルさ | 柔らかさはリアルだが、細部の再現性はやや劣る | 細部の再現性が高く、リアルな見た目 |
| 修理・補修 | 比較的簡単に修理できる | 修理が難しい場合が多い |
| 熱耐性 | 熱に弱く、高温で変形しやすい | 熱に強く、高温でも変形しにくい |
| アレルギー | アレルギー性は低い | アレルギー性はほぼなし |
TPEは柔らかく肌ざわりが良い反面、耐久性や汚れへの強さではシリコンに劣ることがあります。
一方、シリコンは質感の再現性が高く、メイクや造形の細かさにも優れていますが、価格は高めです。
また、内部構造には骨格の有無や関節の可動範囲、ポージング性能などの違いがあり、用途やこだわりによって最適な仕様は異なります。
ラブドールの価格帯は大きく幅があり、購入予算に応じた選び方が必要です。
一般的には10万円未満のエントリーモデルから、30万円以上のハイエンドモデルまでさまざまな種類があります。
TPE素材を使用したドールは比較的安価で、10万円〜20万円程度が中心価格帯です。
一方、シリコン素材や可動骨格付きの高性能モデルは30万円以上になるケースもあります。
価格が高いほど素材の質感や造形精度、関節の可動域などの充実度が向上する傾向にありますが、高価であれば満足できるとは限りません。
用途や使用頻度、保管スペース、維持コストまで考慮し、総合的にバランスの取れた価格帯を選ぶことが重要です。
目的や価格帯以外にも、質感や可動域などで選ぶ人もいます。
「写真撮影」や「性的な目的」で利用する場合、可動域が広いほうが汎用性があります。
そこで、ここでは骨格や関節の可動性や、肌触りやリアルさを素材の観点からまとめました。
それぞれ質感の比較もしたので、気になる人は参考にしてください。
ラブドールの内部構造には、金属製の骨格と関節が組み込まれているモデルが多く存在します。
この骨格構造があることで、人間に近いポージングや姿勢の保持が可能になります。
安価なモデルでは関節の可動範囲が限定されている場合があり、腕や脚の動きに制限が出ることも。
一方、高価格帯のモデルでは、首・肩・肘・股関節・膝などが多方向に可動し、より自然なポージングが可能です。
また、立位保持機能があるモデルであれば、専用スタンドなしでも立たせて保管でき、スペース効率も高まります。
ただし、可動域が広い分、破損のリスクもあるため、扱いには丁寧さが求められます。
使用目的や撮影用途を含めて、自分にとって必要な可動性能を見極めることが重要です。
ラブドールのリアリティを左右する要素のひとつが、肌触りと外見の精巧さです。
TPE素材は柔らかく弾力があり、実際に触れたときの感触が人肌に近い点が特徴です。
シリコン素材はやや硬めですが、肌の凹凸や毛穴、血管の表現が細かく、見た目のリアルさに優れています。
それぞれ、比較表でまとめたので以下を参考にしてください。
| プロジェクト | TPE | シリコン |
| 柔らかさ | 非常に柔らかく弾力性が高い(プニプニ感) | TPEより硬めだがしっとり滑らか |
| 肌 | ネットリとしたリアルな触感
軽いゴム臭あり |
滑らかでツヤがあり無臭 |
| リアルさ | 柔らかさは優れるが細部の再現性(血管・肌紋様)はやや劣る | 細部の再現性が高く血管メイクや植毛が可能 |
| 経年変化 | 劣化しやすく傷つきやすい
多孔質で汚れ・臭いが付着しやすい |
耐久性が高く変形・変色リスクが低い
非多孔質で清掃容易 |
| 補修の容易さ | 比較的修理が容易 | 修理が難しい場合が多い |
特に高価格帯のモデルでは、肌の透明感や彩色技術により、より人間らしい印象を与える設計が施されています。
また、触感や外観の違いはメンテナンス性にも影響します。
TPEは油分が滲みやすくベタつきやすい傾向があり、パウダー処理が必要です。
一方、シリコンは比較的清潔を保ちやすく、長期間の維持にも向いています。
用途や触感へのこだわりに応じて、どちらを優先するかを検討することがポイントです。
ラブドールは、フルシリコンタイプのものだと30~40キロ程度するものもあります。
そのため、サイズや重量感も選び方の基準にしましょう。
ここでは選び方の一つとして、重量に合わせた取り扱いのしやすさや、カスタマイズ性についてまとめました。
ラブドールの重量は、モデルによって約20kg〜40kg程度まで幅があります。
特に等身大モデルは実際の人間に近い重さがあるため、取り扱いや移動が負担になることがあります。
軽量モデルであれば20kg未満の製品もありますが、関節の可動域や安定感に制限があることも考慮しましょう。
また、保管時にはスタンドを使用したり、寝かせて収納したりと、設置スペースや姿勢にも配慮する必要があります。
重量がある分、リアリティや安定性は高まりますが、使用時や清掃時の取り回しを想定して選ぶことが重要です。
特に一人暮らしの場合は、搬入・移動・保管の手間を事前に想定しておくことで、後悔を避けられます。
目的と生活環境に応じて、無理のない重量帯を選ぶことが現実的な選択となります。
ラブドールの見た目は、顔や体型の好みに加えて、どれだけ自由にカスタマイズできるかによって満足度が大きく変わります。
顔の表情はモデルごとに個性があり、リアル系からアニメ系まで幅広いバリエーションがあります。
Rdollでは、ジャンルによってカテゴリー分けされていて自分の好みにあったラブドールを探したい時に便利です。
体型もスレンダーやグラマー、低身長、高身長などさまざまで、好みに応じて選択が可能です。
オプションによってはバストサイズの変更、ウィッグの種類、アイカラーの指定なども行えます。
一部のモデルでは、頭部とボディが分離できる構造になっており、複数のヘッドを付け替えることで印象を変えることも可能です。
このようなカスタマイズ性の高い製品であれば、飽きが来にくく長く愛用できるメリットがあります。
自分の理想像を明確にしたうえで、仕様と予算のバランスを見ながら選ぶことが重要です。
ラブドールを購入する場合、信頼できるショップを選ぶことが大切です。
失敗しないためにも、以下の条件を満たしているショップを選びましょう。
【信頼できるラブドールショップの選び方】
ショップによっては、専用の割引をおこなっているところもあるため、合わせてチェックするとよいです。
ラブドールの購入にはプライバシーの配慮が欠かせません。
そのため、信頼できるショップかどうかを見極めるには、梱包や配送方法の確認が必要です。
たとえば、無地の段ボールを使用して製品名を記載しない、差出人名を一般名称にするなどの対応がされているかを確認しましょう。
また、クレジットカードの明細や、購入履歴の管理方法についても注意が必要です。
個人情報の取り扱いやセキュリティ対策について明記されているショップであれば、安心して取引できます。
自宅に届くまでの配慮が徹底されているかを事前にチェックしておくことが、安全な購入につながります。
高額なラブドールを安心して購入するためには、保証やアフターサービスの有無も重要な判断基準です。
初期不良や配送中の破損などに対応する保証制度があれば、購入後のリスクを大きく減らすことが可能です。
また、信頼できるショップでは、一定期間の無償修理や部品交換サービスを提供している場合があります。
そのほか、メンテナンス方法のサポートや、消耗品の購入先の案内があると、使用後の不安も軽減されます。
保証内容やサポート体制はショップごとに異なるため、購入前にしっかり確認しておくことが大切です。
「販売して終わり」ではない体制を整えたショップを選ぶことで、長期的な満足度が向上します。
ラブドールの購入時には、将来的な処分や買い替えを見据えた選択も重要です。
そのため、処分・買取サービスが明確に案内されているショップを選ぶことで、後々の不安を減らせます。
多くの信頼できる店舗では、不要になったラブドールの回収や、状態に応じた中古買取サービスを用意しています。
また、処分方法について匿名対応や梱包キットの提供があるかどうかも確認したいポイントです。
処分や買取の仕組みが整っていれば、気軽に買い替えを検討できるだけでなく、プライバシー保護にもつながります。
購入前にアフター面のサポート内容を比較し、自分にとって安心できるショップを選ぶことが大切です。
関連記事:ラブドールの処分方法6選!買取もできるおすすめ業者は?
ラブドールの選び方では、素材やサイズ、構造、価格帯など多くの要素を比較する必要があります。
用途や生活環境に合わせて、自分に最適な一体を見極めましょう。
信頼できるショップを選ぶことで、購入後のトラブルや後悔を防げます。
紹介した内容を参考に、自分に合ったラブドールを見つけましょう。
この記事の監修者
伊藤 仁哉Jinya Ito
株式会社RIM′S(R DOLL)
代表取締役
運営責任者
<略歴>
2020年ラブドール専門販売店「R DOLL」を設立。
ラブドールの販売店を運営し6年、6000体以上のラブドール販売を行なってきた。
2024年1月KBC九州朝日放送「バラエティのB」にて、ラブドールの現地査定役として番組に出演
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