コラム

公開日 2025.09.18 更新日 2025.10.08

ラブドールのお手入れ方法を徹底解説!注意点やコツはある?

ラブドールは高額であり、さらにTPEやシリコンなど繊細な素材で作られているため、日々の正しいお手入れが寿命を左右します。

誤った洗浄や放置は、表面のひび割れやベタつき、色移り、さらにはカビや異臭の原因になることもあります。

 

この記事では、初心者でも迷わずできる洗浄手順から、素材別の注意点、必要な道具、長期保管のコツまで徹底解説します。

関連記事:ラブドールとは?種類や平均相場を徹底解説!

ラブドールのお手入れ方法・洗浄方法

ラブドールをきれいな状態で維持するには、正しい手入れの工程を守ることが欠かせません。

 

具体的には、以下の流れで進んでいきます。

 

【ラブドールのお手入れ方法・洗浄方法】

  1. 布で表面のほこりや汚れをふき取る
  2. 洗浄剤を薄める
  3. 洗浄する
  4. 水分を十分にふき取る
  5. 自然乾燥させてパウダーで保護する

 

ここでは、初心者でも実践できるように、洗浄方法をそれぞれ紹介します。

 

1.布で表面のほこりや汚れをふき取る

ラブドールのお手入れは、表面のほこりや軽い汚れを落とすことから始めます。

乾いた柔らかい布を使い、力を入れすぎず優しく撫でるように拭き取りましょう。

 

特におすすめなのはマイクロファイバークロスで、細かいほこりや皮脂汚れも効率的に取り除けます。

 

汚れがやや強い場合は、布を軽く水で湿らせてから使用すると落ちやすくなります。

ただし、水分を含ませすぎると内部に入り込み、カビや劣化の原因になるため注意が必要です。

 

関節部や指の間、くびれ部分などの細かい箇所は、綿棒や柔らかいブラシを使うと効果的です。

また、この段階で落とせる汚れを除去しておくと、次の洗浄工程で素材に余計な摩擦がかからず、傷つき防止にもつながります。

 

全体を確認しながら均等に拭き取ることで、ラブドールを清潔で美しい状態に保つ第一歩となります。

 

2.洗浄剤を薄める

ラブドールを洗浄する際は、必ず洗浄剤を薄めて使用します。

原液のままではTPEやシリコンといった素材を傷め、表面の変色や劣化を招く恐れがあるためです。

 

おすすめは、肌にも優しい中性洗剤で、香料やアルコール、研磨剤が含まれていないものを選びましょう。

洗面器やバケツにぬるま湯を入れ、そこへ中性洗剤を数滴加えてよくかき混ぜます。

 

理想の水温は30〜35度程度で、熱すぎるお湯は素材を変形させる可能性があります。

泡立ちは控えめにし、すすぎやすい濃度に調整することが大切です。

 

市販のラブドール専用クリーナーがある場合は、説明書に従って適切な割合で希釈します。

また、使用する水はできれば浄水や軟水が望ましく、水道水に含まれる塩素や不純物を避けると素材の劣化防止につながります。

 

洗浄液が準備できたら、すぐに次の洗浄工程に移れるよう道具も手元に揃えておきましょう。

3.洗浄する

薄めた洗浄液を使い、ラブドール全体をやさしく洗浄します。

使用する道具は柔らかいスポンジやマイクロファイバークロスがおすすめで、強くこすらず撫でるように動かすのがポイントです。

 

特に顔や胸、関節部は繊細な作りになっているため、摩擦を避けながら丁寧に洗います。

ホール部分は必ず使用後に洗浄し、専用ブラシや洗浄棒を用いて奥まで水と洗浄液を浸透させましょう。

 

内部を洗う際は水を流し込み、軽く押し洗いするように動かすと衛生的に保てます。

ただし、長時間水に浸けっぱなしにすると素材が水分を吸収して劣化する恐れがあるため、作業はできるだけ短時間で済ませましょう。

 

また、化粧塗装やカラーリング部分は強い摩擦で剥がれる可能性があるため、力を加えず優しく洗浄します。

全身をくまなく洗ったら、すすぎ残しがないようにしっかりと水で流し、次の水分拭き取り工程に移ります。

4.水分を十分にふき取る

洗浄が終わったら、ラブドール全体の水分をしっかり拭き取ります。

その際使用するのは、吸水性の高い柔らかいタオルがおすすめです。

 

こすり拭きをすると摩擦で素材を傷める可能性があるため、押さえるようにして水分を吸い取ります。

また、関節部や指の間、くびれなどのくぼみ部分は水が溜まりやすく、放置するとカビや異臭の原因になるため特に丁寧に行いましょう。

 

ホール内部は清潔なペーパータオルや柔らかい布を軽く丸め、奥まで差し込まずにやさしく水分を取り除きます。

表面だけでなく内部の湿気も残さないことが、衛生状態を保ち長期的な劣化を防ぐポイントです。

 

作業中は全体を目視で確認し、濡れた箇所を見落とさないように注意します。

十分に拭き取りができたら、自然乾燥の工程に進み、完全に乾かす準備を整えます。

5.自然乾燥させてパウダーで保護する

水分を拭き取った後は、直射日光や高温を避けた風通しの良い場所で自然乾燥させます。

乾燥時間は季節や湿度にもよりますが、数時間から半日程度が目安です。

 

完全に乾燥したことを確認したら、表面全体に専用のシリコンパウダーやタルクパウダーを薄くまぶします。

この工程を挟むことで、ベタつきを防ぎ、肌触りを滑らかに保つことができます。

 

また、パウダーは汚れやほこりの付着を防ぐ効果もあるため、長期的な美観維持に最適です。

 

使用するパウダーは、化粧品や工業用のものは避け、赤ちゃん用など肌に優しい物を使用する。

 

塗布する際はパフや柔らかいブラシを使い、均一になるよう優しく広げます。

 

関節部やくびれなど細かい部分にもまんべんなく行き渡らせると、より効果的です。

最後に余分なパウダーを軽く払い落とし、清潔で手触りの良い状態を保ったまま保管します。

 

乾燥の際は、ドライヤーの温風や暖房器具は素材を劣化させるため使用しないほうが無難です。

ラブドールを洗浄する際の注意点

ラブドールを洗浄する際、いくつか注意点があります。

それぞれまとめると、以下のとおりです。

 

【ラブドールを洗浄する際の注意点】

  • 水温に注意する
  • 強くこすらない

 

いずれも品質を劣化させるほか、破損の原因になることもあるため注意しましょう。

水温に注意する

ラブドールを洗浄する際は、水温の管理が非常に重要です。

TPEやシリコンといった素材は熱に弱く、高温の湯を使うと変形や柔らかさの変化、接合部分のはがれを招く恐れがあります。

 

理想的な水温はぬるま湯程度の30〜35度で、人肌より少し低いくらいを目安にします。

また、冷たすぎる水は油分を落としきれず、汚れが残りやすくなるため避けた方が良いでしょう。

 

温度計を使うと安定した管理ができ、特に初心者にはおすすめです。

洗浄中にお湯が冷めてしまった場合でも、熱湯を直接加えるのではなく、別容器で調整したぬるま湯を足すようにします。

 

さらに、ホール内部や関節部など狭い箇所は水がこもりやすく、温度変化が大きくなりがちです。

そのため、作業全体を短時間で済ませ、温度が急激に変わらないように意識することも大切です。

 

適切な水温管理は、素材の寿命を延ばし、長期間美しい状態を保つための基本といえます。

強くこすらない

ラブドールを洗浄する際、強くこすらないようにしましょう。

TPEやシリコンは人肌に近い柔らかさを持つ反面、摩擦に弱く、強い力を加えると表面が削れたり細かい傷がついたりします。

一見落ちたように見えても、表面に傷が残るとそこに汚れや雑菌が入り込み、結果的に黒ずみや劣化の原因になってしまいます。

汚れが気になる場合は、ぬるま湯に中性洗剤を少量溶かし、柔らかい布やスポンジでやさしく撫でるように洗浄するのが基本です。

頑固な汚れは力任せにせず、時間をかけて複数回繰り返す方が安全です。

ドールを長く美しい状態で保つには、「優しく洗う」ように意識しましょう。

ラブドールのお手入れ・メンテナンスで意識したいこと

ラブドールでは、お手入れとメンテナンスをする必要があります。

以下のことを意識しつつ、お手入れすると品質を保てます。

 

【ラブドールのお手入れで意識したいこと】

  • 使用後はぬるま湯と中性洗剤で優しく洗浄する
  • 専用のパウダーで表面を保護する
  • 直射日光・高温多湿を避ける
  • 布製のカバーややわらかいシーツで包んでホコリや傷を防止する
  • 長期保管時は防虫剤や乾燥剤を活用しカビや虫害を防止

 

気になる人は、それぞれ参考にしてください。

使用後はぬるま湯と中性洗剤で優しく洗浄する

ラブドールを使用した後は、できるだけ早くぬるま湯と中性洗剤で洗浄することが重要です。

 

時間が経つと汚れや体液が固着し、臭いや雑菌繁殖の原因になります。

ぬるま湯の温度は30〜35度程度が理想で、熱すぎると素材の変形や劣化を招く恐れがあります。

 

中性洗剤は香料やアルコール、研磨成分の入っていない肌に優しいタイプを選びましょう。

ホール内部は付属の洗浄棒や専用ブラシを使い、奥までぬるま湯と洗浄液を行き渡らせて軽く押し洗いします。

 

洗剤が残るとベタつきや変色の原因になるため、最後はしっかりすすぎます。

このときもぬるま湯を使用し、内部の泡が完全になくなるまで流すことが大切です。

 

適切な洗浄を習慣化することで、清潔さと美しさを長く保つことができます。

専用のパウダーで表面を保護する

ラブドールの表面は時間が経つとベタつきやほこりの付着が目立つようになります。

これを防ぐためには、洗浄と乾燥を終えた後に専用のシリコンパウダーやタルクパウダーを薄く塗布することが有効です。

 

パウダーは肌触りを滑らかにし、摩擦を軽減することで表面の劣化や小傷の発生を防ぎます。

また、静電気によるほこりの吸着も抑えられるため、美観を長く保てます。

 

塗布する際はパフや柔らかいブラシを使用し、関節部やくびれなど細かい部分にもまんべんなく行き渡らせましょう。

一度に多くつけすぎず、薄く均一に重ねることがポイントです。

 

余分なパウダーは軽く払い落とし、表面に必要な分だけを残します。

必ずドール専用のパウダーを使用し、化粧用や工業用のものは避けてください。

 

定期的なパウダーケアを習慣化すれば、ラブドールの質感と耐久性を長期間維持できます。

直射日光・高温多湿を避ける

ラブドールを保管する際は、直射日光や高温多湿の環境を避けることが重要です。

TPEやシリコンなどの素材は紫外線や熱に弱く、長時間さらされると変色や硬化、ひび割れの原因となります。

 

また、高温状態では内部構造の接着部やワイヤー部分に影響が出る場合もあります。

湿度が高い環境はカビや異臭の発生リスクを高めるため、通気性の良い場所を選びましょう。

 

押し入れやクローゼットに保管する場合は、除湿剤や乾燥剤を設置すると効果的です。

 

夏場は室温の上昇にも注意が必要で、エアコンや扇風機を活用して適度な温度を保ちます。

冬場でも暖房器具の近くは避け、急激な温度変化がない場所を選びます。

 

さらに、直射日光は室内でも窓際に置くことで影響を受けるため、遮光カーテンやカバーを利用するのがおすすめです。

 

こうした環境管理を徹底することで、ラブドールの寿命を延ばし、美しい状態を長期間維持できます。

布製のカバーややわらかいシーツで包んでホコリや傷を防止する

ラブドールを長期間美しい状態で保つためには、保管中のホコリや傷から守る工夫が欠かせません。

特にTPEやシリコンは表面が柔らかく、ちょっとした擦れでも跡や細かい傷が残ることがあります。

 

そのため、保管する際は布製のカバーややわらかいシーツで全身を包み、外部からの摩擦や衝撃を防ぎましょう。

通気性の良い素材を選ぶことで、湿気がこもりにくくカビの発生を抑えられます。

 

ビニールや化学繊維のカバーは色移りや素材の劣化を招く可能性があるため避けるのが無難です。

カバーは定期的に洗濯し、清潔な状態を保つことも大切です。

 

さらに、保管場所には柔らかいマットや毛布を敷くと、底面への圧力や変形を軽減できます。

これらの対策を組み合わせることで、ラブドールをホコリや傷、湿気から守り、長く美しい状態で維持できます。

長期保管時は防虫剤や乾燥剤を活用しカビや虫害を防止

ラブドールを長期間保管する場合は、防虫剤や乾燥剤を併用して環境を整えることが重要です。

湿気はカビの発生を招き、素材の劣化や異臭の原因になるため注意が必要です。

 

乾燥剤を収納場所やケース内に設置することで、湿度を安定させカビの繁殖を抑えられます。

また、防虫剤は衣類害虫やダニなどの侵入を防ぎ、清潔な状態を維持するのに役立ちます。

 

ただし、防虫剤は直接ラブドールに触れないようにし、揮発成分による素材への影響を避けるために布やケース越しに使用しましょう。

交換時期を守り、効果が切れないよう定期的にチェックすることも大切です。

 

さらに、保管場所は直射日光や高温多湿を避け、通気性を確保することが望ましいです。

こうした湿気・害虫対策を徹底すれば、長期保管中でもラブドールの美観と衛生状態を長く保てます。

関連記事:ラブドールの正しい保管方法をメリット・デメリットと合わせて解説!

まとめ

ラブドールを長く美しく保つには、正しいお手入れと環境管理が欠かせません。

使用後はぬるま湯と中性洗剤で優しく洗浄し、水分を十分に拭き取ってから自然乾燥させ、専用パウダーで保護します。

 

保管時は直射日光や高温多湿を避け、布製カバーで覆い、防虫剤や乾燥剤で衛生環境を維持しましょう。

日常のケアを丁寧に行うことで、ラブドールの寿命を延ばし、いつまでも快適に愛用できます。

 

今回紹介した方法を意識しながら、それぞれ管理しましょう。

この記事の監修者

伊藤 仁哉Jinya Ito

株式会社RIM′S(R DOLL)
代表取締役
運営責任者

<略歴>

2020年ラブドール専門販売店「R DOLL」を設立。
ラブドールの販売店を運営し6年、6000体以上のラブドール販売を行なってきた。
2024年1月KBC九州朝日放送「バラエティのB」にて、ラブドールの現地査定役として番組に出演

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