コラム

「ラブドールが気になるけど購入まで踏み出せない」と悩んでいる人は、少なくありません。
実際、ラブドールは単なる性的な道具ではなく、孤独感の解消や心の支えとしても注目されています。
その一方で、初心者にとっては「選び方を間違えたらどうしよう」「本当に使えるのか」といった疑問もあります。
この記事では、ラブドールとタイプ別の特徴、価格相場、購入時の注意点までまとめました。
これからラブドールを購入したいと思っている人は、参考にしてください。
ラブドールとは、人間に近い外見や質感を再現した人型ドールのことです。
主に性的な用途を想定して作られていますが、近年では癒しやパートナーとしての需要も高いです。
歴史をたどると、ラブドールの起源は第二次世界大戦中にまでさかのぼります。
兵士の士気を上げる目的、性感染症防止のために作られたとされています。
当時は簡素な代用品として使われていましたが、素材や製造技術の進化とともに、見た目や肌触りのリアルさが向上しました。
現代のラブドールは、シリコンやTPEといった柔らかい素材を使い、関節の可動域やボディバランスも本物に近づいています。
見た目のリアルさだけでなく、精神的な癒しを求める層にも支持される存在になりつつあります。
ラブドールの主な用途は、性的パートナーとしての利用が中心です。
しかし、最近では性処理の道具ではなく、孤独を癒す存在としても注目されています。
たとえば、一人暮らしで寂しさを感じている人が、ラブドールを部屋に置くことで精神的な安定を得るケースもあります。
また、外見の美しさから、写真撮影やファッション用途として活用する人も少なくありません。
なかには、介護用途の試験導入や、心理的なサポートとしての役割が期待されるケースもあり、用途は増えつつあります。
ラブドールは、大きく分けて2つのタイプがあります。
それぞれまとめると、以下のとおりです。
| 項目 | TPE(等身大ラブドール) | シリコン(等身大ラブドール) |
| 価格帯 | 3万円~8万円程度 | 15万円以上 |
| 耐久性 | シリコンよりやや劣るが十分な強度
傷つきやすい |
非常に丈夫で長持ち
摩擦や熱・湿気にも強い |
| 材質 | 熱可塑性エラストマー | シリコーンゴム(高密度) |
| 柔らかさ | 非常に柔らかく弾力性が高い
プニプニ感 |
TPEより硬めだが、しっとり滑らか |
| 肌感 | ネットリとしたリアルな肌感
ややゴム臭あり |
滑らかでツヤがあり、リアルな質感
無臭 |
材質の違いによって、耐久性や重さなどが異なることから、購入する前に把握しておきましょう。
TPEタイプのラブドールは、熱可塑性エラストマーと呼ばれる柔らかい素材で作られています。
肌ざわりが非常にリアルで、指で押すと沈み込むような柔らかさが特徴です。
シリコンよりも価格が安く、コストを抑えてラブドールを購入したい初心者に人気があります。
一方で、耐久性はやや劣り、傷がつきやすい点や熱に弱いといったデメリットもあります。
また、TPEは油分を含んでいるため、ホコリが付きやすく、定期的なお手入れが必要です。
保管や清掃に気を配ることで、より長く美しい状態を維持できます。
コスパを重視する人や、まずはラブドールを体験してみたいという方には、TPE素材のタイプが最適です。
シリコンタイプのラブドールは、医療グレードの高品質なシリコン素材を使用しています。
硬めの質感ながら、肌表面のリアルな造形や細かなディテール表現が可能です。
TPEに比べて価格は高めですが、耐久性が高く、長期間の使用にも耐えられる点が大きなメリットです。
また、熱にも比較的強く、温めて使用することもできます。
表面はややマットでホコリがつきにくく、清掃もしやすいのが特徴です。
そのため、メンテナンス性を重視する人や、見た目のリアリティにこだわる人に選ばれています。
初期コストはかかっても、長く使いたい・美しさを維持したいというニーズには、シリコンタイプが向いています。
ラブドールの価格は、素材やサイズ、細部の仕上げによって大きく異なります。
一般的な相場としては、10万円〜40万円前後が最も多い価格帯です。
TPE素材のラブドールは、比較的安価で10万円〜25万円程度で購入できます。
一方、シリコン素材のドールは、造形の精密さや耐久性が高いため、30万円〜50万円を超えるケースも珍しくありません。
サイズによっても価格は変動し、等身大タイプ(140cm〜160cm)が最も高く、ミニサイズやトルソー型は5万円以下で買えることもあります。
また、髪や目のパーツ、オプション機能を追加すると価格が上がるため、総額を確認して選ぶことが大切です。
価格だけで判断せず、素材や品質も比較しながら検討しましょう。
関連記事:ラブドールの平均相場はどれくらい?種類・メーカー別で徹底解説!
造形がリアルなラブドールは、TPE製でも8万円以上します。
決して安い価格ではなく、なかなか手を出せない人も多いでしょう。
少しでも安く購入したい人は、以下の方法をおすすめします。
【価格を抑えてラブドールを購入する方法】
10万円以下で購入できる場合もあるため、それぞれ参考にしてください。
新古未使用品とは、製造されて間もない状態や製造後1か月以内の状態、もしくは一部にわずかなキズがあるものの、ほぼ新品に近い状態の商品を指します。
完全な新品ではないものの、高い品質を保っている点が特徴です。
また、新古未使用品でも、以下のようなケースに分けられる場合もあります。
【新古未使用品のジャンル】
これらは、ショップによって分類が異なります。
撮影用サンプルや展示品などは、通常より大幅に価格が抑えられているのが魅力です。
価格と品質のバランスを取りたい人にとって、新古未使用品は非常におすすめです。
一部のラブドール専門店では、初めての購入者を対象とした「応援パック」や「初心者応援セット」を提供しています。
これには、本体に加えてウィッグ、衣装、ケア用品などがセットになっており、個別にそろえるよりも割安です。
Rdollを例に挙げると、通常約19万円のものがほぼ半額の9万円台で購入できます。
高品質かつ新品のドールを購入したい人に、おすすめな購入方法です。
また、応援パックは価格面だけでなく、何を買えばいいかわからない初心者へのサポートとしても役立ちます。
メンテナンス用品や専用オイルが含まれていることも多く、届いたその日から安心して使用を始められるのが魅力です。
中には期間限定キャンペーンや、アウトレット品との組み合わせによって、さらに価格が抑えられることもあります。
公式ショップのセール情報やセット内容をこまめにチェックすることが重要です。
ラブドールは見た目や触感を維持するために、定期的なお手入れと適切な保管が欠かせません。
素材の劣化やカビ、臭いを防ぐためにも、使い終わったあとの清掃や湿気対策は必須です。
ここでは、初心者でも簡単にできる日常メンテナンスや、保管のコツ、長く使うためのポイントを詳しく解説します。
ラブドールを使用したあとは、清潔に保つためにもお手入れが必要です。
特に性器部分や肌に直接触れる部分は、衛生面の観点からも丁寧に洗浄する必要があります。
ぬるま湯と石鹸を使ってやさしく洗い、柔らかいタオルで水分をしっかり拭き取ります。
強くこすったり、アルコール系の洗浄剤を使うと、素材を傷める原因になるため注意しましょう。
TPE素材は油分が出やすいため、清掃後にベビーパウダーや専用パウダーを薄くまぶすことで、肌触りを保ち、ベタつきを防げます。
また、ウィッグや衣装も定期的に洗うことで、清潔感を維持できます。
お手入れの習慣をつけることで、ドールの劣化を防ぎ、美しい状態を保てるでしょう。
ラブドールを保管する際は、直射日光・高温多湿を避けた環境を選ぶことが基本です。
押し入れやクローゼットの中に寝かせて保管するケースが多いですが、湿気対策として除湿剤や乾燥剤を一緒に入れておくと安心です。
立たせたまま保管したい場合は、専用のドールスタンドや支柱を活用しましょう。
ただし、長時間同じ姿勢でいると素材にクセがつくことがあるため、定期的に体勢を変えることもポイントです。
そのほか、ホコリや汚れから守るために、通気性のあるカバーをかけるのも効果的。
衣装は着せたままにせず、色移りを防ぐために裸の状態で保管するのが理想です。
衛生面と見た目の維持を両立するには、保管環境の用意が欠かせません。
ラブドールを長く愛用するためには、正しい使い方と継続的なメンテナンスが重要です。
まず、関節部分に無理な力をかけないよう、自然な姿勢で扱うことが基本となります。
シリコンやTPE素材は傷つきやすいため、アクセサリーや硬い床との接触を避け、柔らかいマットやタオルの上で使用・保管するのがおすすめです。
また、長時間の水分放置はカビの原因になることから、清掃後は必ず完全に乾燥させてから収納します。
専用のケア用品やメンテナンスグッズを活用することで、手間を減らしつつ品質を保てます。
肌の質感を維持するためには、定期的なパウダー処理やオイル拭きが効果的です。
丁寧に扱うことで、数年単位で状態を維持でき、費用対効果の面でも満足度が高まります。
ラブドールを処分したいときに気になるのが、プライバシーとコストです。
自治体によっては大型ごみとして処分可能ですが、見た目がリアルなためトラブルを避ける工夫をしましょう。
「ラブドール専門の買取・引取サービス」を提供している業者もあり、状態が良ければ中古買取も可能です。
処分費用の目安は数千円〜1万円程度が相場ですが、業者によって異なるため事前の見積もり確認が重要です。
そのほかにも、メーカーによっては里帰りサービスを行っているところもあります。
購入した店舗に返却をするような形で、1~2万円ほどで対応してもらえます。
しかし、買取も里帰りも、ラブドールの状態によってはできないこともあるため、注意が必要です。
一方で、RDOLLではアフターサポートが充実しており、日本人スタッフが購入後のトラブルにも丁寧に対応し、ラブドールの引き取りも無償で対応しています。
関連記事:ラブドールの処分方法6選!買取もできるおすすめ業者は?
ラブドールは、決して安い買い物ではないため慎重に選びたいところです。
また、購入後はメンテナンスをすることで、長期間使用できます。
購入前に特徴や相場、メンテナンス、処分方法まで把握しておくことで、後悔のない選択ができます。
初めてでも失敗を避けるために、本記事で紹介した内容を参考に、自分に合った1体をじっくり検討してみてください。
この記事の監修者
伊藤 仁哉Jinya Ito
株式会社RIM′S(R DOLL)
代表取締役
運営責任者
<略歴>
2020年ラブドール専門販売店「R DOLL」を設立。
ラブドールの販売店を運営し6年、6000体以上のラブドール販売を行なってきた。
2024年1月KBC九州朝日放送「バラエティのB」にて、ラブドールの現地査定役として番組に出演
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