コラム

ラブドールは適切な処分方法が分かりにくく、対応に困るケースが少なくありません。
正しい処分方法を把握しておかないと、場合によっては違法行為になることも…。
また、費用や手間だけでなく、プライバシーや法的リスクへの配慮も重要です。
この記事では、それぞれの方法と注意点について詳しく解説します。
既にラブドールを持っていて、処分に困っている人は参考にしてください。
ラブドールを処分するには、以下の方法があります。
【ラブドールを処分する方法】
それぞれ費用や手続き、プライバシー保護の観点が異なるため、目的や状況に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。
自治体でラブドールを処分する場合、粗大ごみとして扱われます。
ただし、処分ルールや受付方法は自治体ごとに異なるため、事前の確認が必要です。
一般的には、解体して複数の袋に分けることで外見が分かりにくくなり、収集員や近隣への配慮になります。
その際、衣類や毛髪パーツなどを外し、素材ごとに分別することが推奨されます。
しかし、回収してくれるかどうかは自治体によって異なり、エリアによっては回収してくれないケースも少なくありません。
プライバシー保護や誤解を避けるためにも、処分方法は慎重に選ぶ必要があります。
ラブドールを人形として丁寧に扱いたい場合、お寺での人形供養という方法があります。
感情移入していたドールを粗末に扱いたくない人や、精神的な区切りをつけたいと考える人に選ばれています。
供養は人形供養を受け付けている寺院で行われ、合同供養や個別供養など形式はさまざまです。
(多くの場合合同供養になります)
申し込み後に指定された住所へラブドールを梱包・発送するのが一般的で、梱包の工夫や目隠しも必要です。
費用は5,000円〜20,000円程度が相場となっており、供養証明書を発行してくれる場合もあります。
また、一部の寺院では匿名での供養にも対応しているため、プライバシー面でも安心です。
費用をかけずにラブドールを処分したい場合、無料回収サービスの利用を検討することもできます。
一部のリサイクル業者やNPO団体では、無料で大型不用品の引き取りを行っており、ラブドールが対象となる場合もあります。
ただし、無料といっても条件付きであることが多く、ドールの状態や配送エリアによっては対象外になるケースもあります。
また、分解して運びやすくすることや、清掃・梱包の対応が求められることもあります。
回収後の処理が明確にされていない業者も存在するため、事前に回収方法や処理方針を確認することが大切です。
トラブルを避けるためにも、公式サイトで実績や口コミを確認し、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
ラブドールの買取・無料回収 なら 中古リアルラブドール専門販売 R DOLL
状態の良いラブドールであれば、買取サービスの利用も処分方法の一つです。
買取対象になる条件は、以下のとおりです。
【買取対象になる主な条件】
専門業者では、無料見積もりや写真による査定を受け付けているところもあり、手軽に依頼できます。
また、買取価格はドールの種類やメーカー、新品時の価格、使用年数によって大きく異なります。
さらに、プライバシーに配慮して、匿名配送や無地の箱での梱包キットを提供している業者も少なくありません。
送料や査定手数料が無料のサービスを選ぶことで、余計な費用負担を避けられます。
再利用という形で納得感を持って手放したい場合、買取サービスはおすすめの手段です。
手間をかけずにラブドールを処分したい場合、不用品回収業者への依頼が便利です。
電話やWebから依頼でき、希望の日時に自宅まで引き取りに来てもらえるため、忙しい人にも適しています。
ただし、費用は他の方法に比べて高めで、1万円〜2万円程度が相場となることが多いです。
そのほか、追加料金が発生するケースもあり、事前の見積もりと料金確認は必須です。
また、見た目の問題から近隣住民に配慮し、事前にダンボールや布でドールを覆っておくと安心できます。
場合によっては、ラブドールの引き取りを断る業者もいるため、対応可否の確認も必要です。
費用はかかりますが、搬出や処理をすべて任せられるという点では、安心感が高い方法です。
里帰りサービスは、ラブドールを製造元や専門業者に引き取ってもらうことです。
製造メーカーが提供している場合もあり、再資源化やパーツのリサイクルなど、適切な手続きで処理されます。
多くのサービスでは、専用の梱包キットが送られてきて、自宅での作業が最小限に抑えられるのが特徴です。
配送も匿名対応が可能で、プライバシーを守りながら処分できます。
料金は、購入した期間や方法によって異なります。
無償で引き取ってくれるケースをあげると、以下のとおりです。
【無償で引き取ってくれるケース】
上記に該当しない場合は、お金がかかるケースもあります。
その場合の相場は、15,000~20,000円ほどです。
その場合、供養込みのプランや、処分証明書を発行してくれるケースもあります。
長年使用して愛着のあるドールを、感謝を込めて丁寧に送り出したいと考える人には、おすすめのほうほうといえるでしょう。
信頼できるサービスを選ぶことで、後悔のない別れ方が可能となります。
ラブドールを処分する際は、以下の注意点を意識する必要があります。
【ラブドールを処分する際の注意点】
さまざまな処分方法がありますが、ショップの里帰りサービスや買取サービスを利用したほうが確実です。
また無料回収業者のなかには、悪徳なところもあるため、慎重に選びましょう。
ラブドールを業者に送る際、見落としがちなのが送料の高さです。
サイズや重量があるため、通常の宅配便よりも送料が高額になりやすく、地域によっては1万円以上かかることもあります。
とくに遠方の業者へ送る場合や、大型サイズのドールでは、配送会社によっては受け付けを断られるケースもあります。
そのため、発送前に対応可能な配送業者と送料を確認することが重要です。
買取サービスをおこなっている店舗によっては、以下の費用を負担してくれるケースもあります。
【Rdollの買取サービスで無料になる費用】
また、基準を満たしていれば無料回収もおこなっているため、費用を抑えて処分したい場合におすすめです。
梱包資材の用意やサイズ制限にも注意し、見積もり時に総額を確認しておくことが、無駄な出費を防ぐポイントです。
ラブドールは構造が複雑で、関節や内部フレームが金属で作られていることが多いため、個人で解体するのはほぼ不可能です。
工具を使って無理に分解しようとすると、ケガをすることもあるため控えましょう。
また、解体途中の見た目が非常にショッキングになることがあり、近隣住民や家族とのトラブルにつながるリスクもあります。
自治体によっては、「解体すれば可燃ごみとして出せる」と案内しているケースもありますが、実際には専門的な処理が必要な素材が使われていることが多いです。
安全性と心理的負担を考慮すれば、無理に解体をせずに、専門業者に依頼するのが確実です。
ラブドールは非常にリアルな外見をしているため、第三者から本物の人間と間違えられることがあります。
そのため、屋外への放置や、解体途中の状態が見えるような処分方法は、事件と間違えられる可能性があります。
トラブルを避けるためには、以下のようなことを意識しましょう。
【ラブドールを処分する際にしたいこと】
また、業者や寺院に依頼する場合でも、配送時の外装や受け取り対応がしっかりしているかを確認しておくと安心です。
ラブドールを山林や空き地、海辺などに不法投棄することは法律違反になります。
不法投棄が発覚した場合、廃棄物処理法違反として5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、ドールの見た目から殺人事件と誤解され、警察沙汰になるリスクもあります。
一時的な処分のつもりでも、第三者に目撃されれば重大なトラブルに発展しかねません。
不法投棄は環境問題としても深刻で、厳しく取り締まられるため、匿名性を理由に軽く考えるのは危険です。
時間や費用がかかっても、適切な方法で処分することが重要です。
社会的信用や安全を守るためにも、不法な手段は絶対に避けましょう。
ラブドールの処分をうたう業者の中には、悪質な業者が紛れている場合があります。
トラブル例をあげると、以下のとおりです。
【悪徳業者のトラブル例】
とくに「無料回収」や「格安処分」とうたう業者は、サービスの実態や所在地が曖昧であるケースが多く、注意が必要です。
信頼できる業者を選ぶためには、会社の実績や口コミ、所在地の明記、料金体系の明確さなどを確認することが重要です。
また、事前見積もりと契約書の確認を怠らないようにしましょう。
個人情報やプライバシーに関わる処分だからこそ、安さよりも安全性と信頼性を重視することが大切です。
ラブドールの処分には、供養や買取、業者回収など複数の選択肢があります。
費用や手間、プライバシー保護の観点から、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
不法投棄や悪質業者の利用は避け、信頼できる手段で安心して手放せるよう準備しましょう。
この記事の監修者
伊藤 仁哉Jinya Ito
株式会社RIM′S(R DOLL)
代表取締役
運営責任者
<略歴>
2020年ラブドール専門販売店「R DOLL」を設立。
ラブドールの販売店を運営し6年、6000体以上のラブドール販売を行なってきた。
2024年1月KBC九州朝日放送「バラエティのB」にて、ラブドールの現地査定役として番組に出演
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